混声合唱団 VoxMEA

mail (代表 : 利根川)

ようこそ。愛知県名古屋市を中心に活動する
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私たちは現時点での課題に果敢に取り組み、
合唱音楽における常識を吹き飛ばす、
独創的で秀逸な作品作りを目指していく
やる気あふれる合唱団です。

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INFO

■ 2012年2月19日(日), 第五回演奏会を行います
会場 : しらかわホール

.ルネサンスステージ .Jesu, meine Freude BWV 227(J.S.Bach)
.五つの童画 (三善晃) .Jポップスステージ



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VoxMEA はいつでも歌う仲間を歓迎します
練習時間 : 毎週土曜日 18:00-21:00
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2010 G1:Ne timeas, Maria の背景 (3)

"Ne timeas, Maria" の解説をしているサイトが無いかとずっと探していたんですが、全然無いんですね。唯一見つけたサイトは英語でした(涙)。頑張って翻訳したので、ヘボいのを見逃していただき、間違っていたら優しく突っ込んでいただけると助かります。

http://www.answers.com/topic/ne-timeas-maria-motet-for-4-voicesの訳
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天使に触れられることは素晴らしいという20世紀のイメージとは逆に、聖書では天使の訪問は恐怖を想起させました。しばしば、天使は最初に「怖がらないでください!」と言ったに違いません。だから、乙女マリアの前に現れた大天使ガブリエルは "Ne timeas, Maria." と話し始めます。

このルカ書(1:30-32)による詞はマリアへのお告げの祝日(3月25日)に、第2晩鐘のための応答歌として、カトリック教徒の礼拝式を誇らしげに飾ります。この詞はトマス・ルイス・デ・ビクトリアの最初のモテット集(1572)で喜びに満ちた4声の曲として公表されました。

この典型的な対抗改革期の作曲家は、1605年のレクイエムやテネブレレスポンソリウムに見られるように、深いカトリック信仰・純潔性への献身・物悲しい響きで知られています。しかし、このモテットは違った角度でこの作曲家を照らしています。彼はお祝いの名目として受胎告知を扱いました。彼は明るいイオニアンスケール(Cメジャーに変換されている)をこの曲に選んでいます。この調は他に "Missa Trahe Me, Post Te" しか使われていません。初めの句では、8声の "Ave Maria" のように、最高位の声部の "Ne timeas" がグレゴリオ唱歌の上昇表現を引用しています(この4度の上昇はこのモテットの中ではしばしば出てきます)。

この作品の約3分の2に達した場面で、すべての声部が半終止になり、全休止となります。そして詞の続きで、天使がマリアのお腹の子は「いと高きお方の御子」と啓示する際に、強い色彩の和音の入りから直接モテットの頂点に導かれます。

"altissimi"では、各声は高い音への跳躍をします。ソプラノでは、この跳躍は4度の一般的なものから5度に広がり、そしてこの作品中の最も高い音程に到達します。この表現は一般的な手段かもしれませんが、ビクトリアの手によっては、ソプラノは最後のカデンツに向けて徐々に緊張感からの開放が続き、生き生きとしたアーチをお祝いのモテットに与える下3声の中で次第に消えていきます。
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技術的な内容が入った文章を翻訳するのは本当に難しいです。読み手に対して『この人は書き手の伝えたいことを理解しているんだ』と思わせるくらいの、読む力も書く力も不足した文章ですが、まあ頑張ったのでヘボいのを(以下略)。訳していたなかで色々と調べ物をしたのですが、そこで分かったことを紹介したいと思います。

・訳していて分かったこと、その

イオニアンスケールを知りませんでした。検索すると色々出てきますが、元は教会旋法のことです。教会旋法って、はるか昔に聞いたことがあったような気がするけど忘れてました。やっぱりWikipedia が詳しいです。これを読めば一部の方はアンコンでやった"Super flumina Babylonis"の終止形がなぜ『フリギア終止』っていうか良く分かります(知っとけば良かった)。というわけで参考ページです。以下のページを読んでおくとルネサンスがより楽しくなると思います。

教会旋法の基礎
http://www.mab.jpn.org/lib/exp/cmodes/basis.html
教会旋法(church mode)の試聴
http://www.animato-jp.net/~se/scale.html

・訳していて分かったこと、その

半終止を調べていて面白いサイトを見つけました。半終止というのはWikipediaに書いてある通り"Vの和音(ソ・シ・レ)で終止するもの。ある程度の区切り感はあるが、終止感は全くない。小さな段落の終わりに用いられる。"という和音です。半終止かどうかを聞き分ける練習問題が音楽検定の4級にあるのですが、他の問題もあわせてけっこう面白いです。3級以上は練習問題が無いので分かりませんが、自分の音楽に対する理解力を楽しみながら向上させる良いきっかけになるのではと思います。
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2010 G1:Ne timeas, Maria の背景 (2)

ちょっと脱線しますが、練習でルネサンス期・ゴシック期の作風について指揮者から話されることがたまにあります。作風について理解をして演奏することはなかなか難しいのですが、ちょうど今回演奏する "Ne timeas, Maria" の情景である『受胎告知』の絵画の変遷について紹介されているページがありましたので紹介します。「受胎告知」の変遷 ルネサンスからバロック風へ

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同じ題材でこんなに表現が変化するんですね、人々の価値観が変化していった激動の時代です。歌も絵画と同じように、成立した時代背景を理解することで価値を上げていこうと思いますので、こういったことを調べて面白いものがありましたらどんどん紹介していきたいと思います。

*今回紹介した方は他の記事も面白くて読んでたんですが、最近更新されていないのが気になっていたら、亡くなられていたそうです。ご冥福をお祈りします。
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2010 G1:Ne timeas, Maria の背景 (1)

今年のコンクールでは課題曲として G1 : "Ne timeas, Maria" (Tomas Luis de Victoria)を演奏します。普段の練習では音楽の質を向上させようと頑張っているんですが、音楽が成立した背景や詞の内容について深く理解しようと調べてみました。

【詞の内容について】
歌詞について調べてみると、ルカによる福音書 1:30-1:32 によるということが分かります。引用元 : Wikisource

御使が言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。
見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。
彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。


ルカによる福音書のこの辺りの情景は『受胎告知』というそうで、Wikipedia ではその内容がさっくりと書かれています。

受胎告知(じゅたいこくち)はキリスト教の聖典である新約聖書に書かれているエピソードの1つ。聖告(せいこく)、童貞聖マリアのお告げ、生神女福音(しょうしんじょふくいん)とも言う。一般に、処女マリアに天使のガブリエルが降り、マリアが聖霊によってイエスを身ごもることを告げ、またマリアがそれを受け入れることを告げる出来事。

淡々と書かれているわけですが、実際にどんな情景だったかと調べてみると、教会ではこのように説かれるようです 。以下、国立のぞみ教会説教要約より。

いわゆる「受胎告知」と呼ばれる場面である。天使ガブリエルは神にマリアのもとに遣わされ、「おめでとう(Rejoice)、恵まれた方。主があなたと共におられる」とあいさつをした。しかし、言うまでもなく、婚約者ヨセフの知らないところで妊娠するということは「喜びの知らせ」というものではなく、悲劇的な告知であり、理解しがたい知らせであった。

こういうモテットはラテン語の歌詞なので、言葉の意味も良く分からず、背景となるキリスト教の物語も知らないので、淡々と歌いがちなのですが、調べてみるとこういったドラマチックな情景なんですね。

【作曲者について】
Tomas Luis de Victoria (トマス・ルイス・デ・ビクトリア)は後期ルネサンス期の作曲家で、やはり Wikipedia で詳しく書かれています。

ビクトリアは対抗改革期のスペインで最も重要な作曲家であり、後期ルネサンス においては最もすぐれた宗教音楽の作曲家である。ビクトリアの作品は20 世紀に復活を遂げ、近年たくさんの録音が制作されている。数多くの評者がビクトリア作品に、神秘的な烈しさと、直接に感情に訴えかけてくる特質を認めている。これらの特徴は、見方によっては、ビクトリアの偉大な同時代のイタリア人、パレストリーナの作品には見当たらない。パレストリーナ作品は、技術的には申し分ないが、情緒的には超然としているからである。

引き合いに出されているパレストリーナがちょっと可哀そうな感じですが、個人的にはどちらの曲も素晴らしいと思います。対抗改革は、ルターによる宗教改革の反動・反省で発生したカトリック教会内での改革で、教義と信仰の見つめ直しを行ったのですが、その辺りもやはり Wikipedia が詳しいので気になる方は調べてみると良いかと思います。
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コンクール練習、その後中村先生との打ち合わせ

現在、VoxMEA ではコンクールに向けた練習を行っています。
コンクールは以下の曲で臨みます。

【課題曲】
G1:Ne timeas Maria (Tomas Luis de Victoria)
【自由曲】
合唱組曲「五つの童画」より 検ズ住計,后イ匹鵑阿蠅離灰 (三善 晃)

この日は "Ne timeas Maria" と "どんぐりのコマ" を練習しました。

課題曲の練習では指揮者をちょっぴり怒らしてしまいました。『曲の入りがブレる』・『フレーズの切り際が悪い』等々、別に悪気があってやってるわけでは無く、技量が無いためでもあるのですが、曲に対する集中力が欠けていたというせいもあったと思います。実際、指揮者の話を聴き逃していたこともあったし、普通にやり直すと出来るようになったりしたし。多分指揮者も分かって、集中力を無理やり高めるためにちょっぴり怒るという手段を採ったハズなので、今度からはより集中して臨もうと思いました。


この日はゲストとして団員夫婦の赤ちゃんも参加しました。"どんぐりのコマ" の fff (=絶叫) を聴いても泣かなかったな〜。

練習後は中村先生と食事兼打ち合わせ。来年(再来年?)に予定されている中村先生プロデュースのイベントについて話をし、VoxMEA も参加させていただくことになりました。まだ企画段階なので、具体的な日程や内容は未定ですが、大体のイメージは固まったので、そろそろ委員会を立ち上げようという話にまとまりました。
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